霜月 ― 凛として、豊かに。
晩秋の陽がやわらかく傾き、冷たい空気の中にもぬくもりを感じる霜月。藤東クリニックでは、命の芽吹きを祝う御祝会席を、秋の実りと冬の兆しが交錯する瞬間に捧げます。
まるで時が静かに止まるような、静寂の中に熱を秘めた「食の叙情詩」。そのすべてが、母となった方とご家族様に捧げる“感謝と祝福”の絵巻です。
献立
-
前菜
石垣寄せと林檎の膾(なます)/絹の小袖鮨/鳴門黄味鮨/南瓜の鴨巻き/銀杏丸十/末枯し牛蒡
秋の終章を彩る前菜は、静けさの中に光る“余韻の贅”。林檎の甘酸っぱさが冬の入り口を告げ、南瓜のやわらかな甘みが心を包み込む。口に含むたび、季節がゆっくりと移ろうのを感じます。 -
造里
秋鰆の霜降り
冷たく澄んだ海が育てた秋鰆。その身には、冬への覚悟と力強さが宿る。霜降りの艶めきとともに広がる旨味は、一瞬で世界を静める“究極の静寂”そのものです。 -
煮物
栗味一式/風呂吹き大根/軸連草 柚子味噌
湯気の向こうにあるやわらかな温もり。栗と大根の優しさが、産後の体をそっといたわります。柚子味噌の香りが立ち上る瞬間、身体の奥から幸福が満ちていくのを感じるでしょう。 -
強肴
黒毛和牛炭火焼き/柿の和風グラタン/紅葉麩 鰻蓮根/鮭粕の飛龍頭
華やかさと力強さが共存する一皿。炭火で焼き上げた黒毛和牛から香る香ばしさが深く、鮭粕の飛龍頭がとろけるように後を追う。柿のグラタンが放つ異次元の甘香(あまこう)に、思わずため息がこぼれる“至福の中盤章”です。 -
飯物
栗芋の心太/さつま芋の土鍋ごはん 香の物添え
土鍋を開いたその刹那、立ち上る湯気がまるで初雪のようにやさしく舞う。ほくほくとした芋の甘みと栗の香りが、家族の温かさと重なり合い、記憶の奥にしずかに灯りをともします。 -
留椀
みぞれ仕立ての鱸の鱠
上澄みの透明なお出汁に、冬の気配が溶け込む。鱸の旨味が繊細に広がり、みぞれ仕立てのとろみが心を温める。最後の一匙まで慈しみたくなる“清らかな余韻”です。 -
甘味
吹き寄せ/おうす
舞い散る木の葉のように、少し切なくも愛しい吹き寄せ。おうすの苦みがその想いをやさしく包み込み、祝いの宴を凛として締めくくります。
設え ― 静かなる温もりの空間
レストラン「Porte Bonheur」には、冬を迎える準備をする花々が咲き誇り、木の温もりとともにやさしい光が空間を包みます。生花の香り、器の艶、そして一皿に込められた祈り。
ここは、癒しと美が交差する「奇跡の静域」。母となった方の微笑みが、家族の未来を照らします。
ご案内
この霜月御祝会席は、ご家族とご一緒にお召し上がりいただけます。新しい命の誕生をお祝いしながら、深まる季節の恵みをご堪能ください。
藤東クリニックは、すべての母と子に「心からの安らぎ」をお届けします。







































