凛とした空気に包まれて、「始まり」を味わうひととき。──藤東クリニック『Porte Bonheur』
2026年、新しい年が明けました。
広島県府中町、冬の透き通るような大気の中、藤東クリニックは静かな朝を迎えています。
ここ「Porte Bonheur(ポルト ボヌール)」にも、新しい光が差し込んでいます。
外界の寒さとは対照的に、このサンクチュアリ(聖域)に満ちているのは、母となる女性を優しく包み込む陽だまりのような温もりです。
白き皿に描く、雪解けと芽吹きの予感
1月の食卓のテーマは、「原点回帰」と「温かな滋養」。
新しい年の幕開けは、出産という人生の大きな節目を迎えた皆様にとって、二重の意味で「新しい私」に出会うタイミングでもあります。
冬の土の中でじっくりと甘みを蓄えた根菜、芯から身体を温める生姜や葛(くず)、そして滋味深い出汁の香り。
華美な装飾よりも、素材そのものが持つ力強い生命力を、真っ白なキャンバスのような皿の上に表現しました。
冷えた空気に触れた身体が、温かいスープを一口含むたび、内側からゆっくりと解き放たれていく。
それはまるで、雪の下で静かに春を待つ草木のように、母としての新しいエネルギーを蓄えるための大切な時間です。
静寂という贅沢、自分自身へ還る場所
慌ただしい日常が始まる前の、ほんのひとときの休息。
冬の低い太陽が描く長い影と、窓辺に踊る柔らかな光のコントラストが、空間に深い奥行きを与えています。
「Porte Bonheur」が提供したいのは、ただ美味しい食事だけではありません。
母親という役割を少しだけ脇に置き、一人の女性として、自分自身の心と身体の声に耳を澄ませる「静寂」という贅沢です。
張り詰めていた糸を緩め、深呼吸をする。
その静かな呼吸のリズムが、これから始まる赤ちゃんとの日々の、穏やかなベース音となっていくはずです。
「初めて」を重ねる、温かな記憶の栞(しおり)
新しい年、新しい家族、そして初めて囲む食卓。
ここでの食事は、ご家族にとって「2026年の最初の思い出」の一つになるかもしれません。
湯気の向こう側にある笑顔、重なり合うカトラリーの音、そして共有される「美味しいね」という言葉。
その何気ないけれどかけがえのない瞬間が、心のアルバムに栞(しおり)を挟むように、温かな記憶として刻まれることを願っています。
幸福の扉(Porte Bonheur)は、今年もここから、皆様の新しい旅路を静かに見守り続けています。



































