夏空に湯気ののぼる厨房から。藤東クリニック「Porte Bonheur」文月の手仕事と調理風景

テーブルに並ぶ美しいお膳の、その一歩手前。広島県府中町の産婦人科・藤東クリニック併設レストラン「Porte Bonheur(ポルト ボヌール)」の厨房では、今日も朝から、まな板の音と出汁の香りが立ちのぼっています。ふだんはなかなかご覧いただけない調理の舞台裏——文月の厨房風景をご紹介します。

「幸福の扉」の、その奥で

Porte Bonheurは、フランス語で「幸福の扉」。ご出産を終えたお母様の御祝会席から、毎日のお食事、3時のおやつまで、当院の「食のホスピタリティ」はすべてこの厨房から生まれます。食の安全安心をモットーに、その季節にいちばん美味しい食材を厳選し、一皿ずつ手仕事で仕上げる——産後のお身体の回復を支える大切な医療の一部として、私たちは「食」に本気で向き合っています。

ステンレスの厨房に、夏の活気

磨き込まれたステンレスの調理台、ずらりと並ぶコンロとスチームオーブン。広々とした厨房では、白衣にベレー帽のシェフたちが、それぞれの持ち場で黙々と手を動かします。中央の作業台では、料理長と若手スタッフが向かい合い、盛り付けをひとつずつ確認。「この角度でいいか」「彩りはどうか」——真剣な眼差しの中に、チームの信頼が見える瞬間です。

手仕事のクローズアップ

お造りの仕込み。 まな板の上で、鮮魚の切り身を一枚ずつ丁寧に。骨抜きとピンセットを使い分け、水玉模様の小鉢に鰹や白身魚を美しく重ねていきます。指先に集中する、静かな時間です。

揚げたての音。 黒い揚げ鍋からバットへ、糸衣をまとった揚げ物がからりと上がりました。懐紙を敷いた小鉢が、揚げたてを待ちかまえています。

仕上げのひと粒。 つるんと冷たい玉子豆腐に、ピンセットで梅肉をそっとのせて。ほんの数ミリの位置にもこだわる、最後のひと手間が、お膳の完成度を決めます。

出汁の香りと、土鍋のスタンバイ

コンロの上では、金色の出汁がことこと。その隣には、あの土鍋ごはんの土鍋が出番を待っています。炊きたての演出も、こうして厨房で仕込まれているのですね。お食事の最後には、白いカップに温かいお茶を一杯ずつ注いで。細やかなところまで、人の手でお届けします。

見せる厨房、につまった想い

ダイニングから厨房をのぞくと、ガラス越しにきらりと光るレードルたち、そして季節の設えが目に入ります。「病院らしくない病院」を目指す藤東クリニックでは、厨房もまた、皆様にお見せできる大切な空間。清潔さと美しさを保つことが、安心して召し上がっていただくいちばんの土台だと考えています。

いつか、この厨房の味を

湯気と活気に満ちた文月の厨房から、今日も心を込めたお膳が生まれ、お母様のもとへ届けられます。藤東クリニックでのご出産の際には、この厨房が仕上げる「おいしい時間」を、どうぞ楽しみにいらしてください。

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